1. TOP
  2. 社会人ノウハウ
  3. 上司関連
  4. 嫌な上司への対処法 第1回

嫌な上司への対処法 第1回

Unsplash / Pixabay

嫌な奴が上司になることは免れない?

サラリーパーソンが最も忌むべきシステムとして、「一緒に働く人間を自由に選べない」、というのがあります。

原則、サラリーパーソンは上司も同僚も選べません。(突出した能力を持ち浪人や傭兵のように能力ベースで雇われており、会社は単なる箱、という専門人材(トレーダー、弁護士、医者等々)であれば、話は別ですが、そうした方は少数派だ、という前提に立ち、原則…と言い切ります。)

もちろん、転職すれば今目の前にいる嫌な奴からは逃れられるのかもしれませんが、転職先でそれ以上の嫌な奴に会う可能性は十二分にありますし、一緒に働く人間が嫌な奴じゃないという保証付きで転職することは殆どありません。(いや、自営業だって同じじゃないか、と反論する方もいるかもしれませんが、自営業はそうじゃないですね。究極的には度を超えた嫌な奴だったら、その人から仕事をもらうことを断ることもできる、というのが自営業の強みですし、その特権を放棄するくらいなら自営なんてやめてやる、って方も少なくないでしょう。だからこそ、エッジが効いたサービスが提供できるし、本当に自分のサービスを必要としている人間にリーチできる。もとより足回りの悪い大企業の目が行き届かないニッチな市場に目をつけて、カスタムメイドのサービスや商品を提供し、同時に自分も楽しむことこそ、自営業の醍醐味で且つ生きる術なのですから、自分がサービスを使ってほしくないと思う嫌な奴に屈して幾ばくかのお金を手にするくらいに甘んじるのであれば独立してないでしょうし、独立する意味も半減するでしょう。)

また、一般的な日本お伝統的企業では3年から5年に一度は定期的な異動があるため、自分が嫌な奴の下に異動するか、嫌な奴が自分の上司としてパラシュートで舞い降りてくるのか、どちらかのパターンで嫌な奴が上司になることは誰にでも十分に起こりえます。

その対処法について、なぜ議論する必要があるのか

こうした状況の中、現在の上司が比較的良い人であることに甘んじて、嫌な奴が上司になった時の対処法を学ばず、そうした事象が示現した場合に、「単に我慢する」という選択肢以外とれず、精神を病んでしまう、というのは、あまりに辛い、そして拙いやり方です。

そうはいっても、嫌な奴が上司になった時の対処法としては、「そんなもののお手軽処方箋なんてない」、「会社を辞めれば良い」、「そういう会社を選んだあなたが悪い、例えばAという会社は360度評価システムもあり、グローバルな傾向として成果というのは、周囲の評判も含めて云々。。。」というように、世の中には参考になる情報はあまり出回っていません。

そこで、何か、こう、そのような事態に遭遇した場合に、(実際にその通りに行動するかどうかは別として)参考になる情報、考える材料のようなものがあった方が助かるのではないか、と何より自分自身がその必要性を過去痛感した局面が多くあったということもあり、今回このような話題を取り扱う事にしました。

というわけで、現実には個々人の問題として処理されがちな「嫌な奴が上司になった時の対処法」について、様々な角度から論じていきます。

では一体嫌な奴とは、どんな奴?

まず、今回取り扱う(上司になったら)「嫌な奴」の定義を明確にします。

例えば、気に入らないことがあると暴力を振るう、という意味で嫌な奴の場合は、サラリーパーソンは心配する必要はありません。会社の中で暴力を振るわれた場合は、きちんと警察に面倒を見てもらえばよいです。

昔は、社内で気に入らない部下をぶん殴るくらいは許されたのかもしれませんが、幸いな事に今は法整備も進んでいますし、世間一般的にも、暴力を振るっても尚問題にならない会社はないとは言わないまでも、極めて少ないはずです。

問題は、そうした規則・法律からの明らかな逸脱行為には該当しないまでも嫌がらせなり、精神的苦痛を与えるような嫌な奴です。

もっと具体的にしてみましょう。

上司であって嫌な奴の定義は、

「会社で可能な限り高い地位にいくことを何よりの目的としており、その目的達成のためには手段を問わず、他人の痛みに鈍感で、自らが過去に苦しんできた分以上は他人を苦しめようとある種の嗜虐的快感すら覚えて躍起になる人間」

とします。

単に他人を苦しめる事に嗜虐的快感を覚える人間で出世については考えない人間もいないわけではない(全く信じられませんが、ゼロではないです)のですが、出世の事を考えずに他人に嫌がらせをするような人間は、さすがに仕事上評価される事はないので、自然と淘汰されていきます。

そのような人は、顧客と接点がなく会社のビジネスともあまり関係のない社史編纂室的な部門(今時あるのかわかりませんが笑)にいったりするものです。(ですので、窓際的な部門に行ったら楽ができると思っている人は、そんな期待はしないほうがよいでしょう。上記のような状況を鑑みれば、どの部門にも嫌な奴はいる、ということになります。また、窓際的な暇な部門は、実は仕事がない分、陰湿ないじめや嫌がらせに使うエネルギーや時間がたっぷりあるということでもありますので、そうした部門に楽をしようと考えて異動してみたら、とんでもないババを引いたということにもなりかねません。それならば忙しい部門にとどまって、しっかり仕事していたほうがまだマシだったりもします。)

上記で僕が定義した嫌な奴の問題点は、出世だけを第一に考えているため「普通の人間より出世するので、嫌な奴が上司になる確率は、良い人が上司になる確率より高い。」ということです。

また、上司のそのまた上司(部長以上)から重用されているということもあり、その上司の悪口を言ったり、職務放棄をすると、途端に飛ばされたり、見せしめのように悪い評価をつけられ降格させられたりすることもあるということです。

取り扱いには細心の注意が必要、ということになります。

以下、上記の前提を踏まえた上で、この定義に当てはまるような嫌な奴が上司になった時に、どうすべきか、順を追って一般的に取るべきアクションを紹介していきます。これをガイドラインとして参考にしながら、各現場の嫌な奴に最適化を図り、なんとか難所を乗り切っていただければ望外の幸せです。

取るべきアクションをどのようなフレームで捉えるべき

はじめに、どういう大きなフレームで対処法を捉えるか考えてみましょう。

この点、僕は、即効性のあるアクション、遅行して効いてくるアクション、に分けてとらえることをお勧めします。

具体的には、(1)前者は即効性はあり当面の痛みは免れるけど抜本的な解決には至らない対処療法的なアクション、(2)後者は時間はかかるけどその苦境を真の意味で抜け出し前に進むためのアクション、となります。

次の回では、この2つのアクションを詳細に説明します。