1. TOP
  2. 社会人ノウハウ
  3. 職場以外イベント
  4. 飲み会の作法 第1回(前提)

飲み会の作法 第1回(前提)

naobim / Pixabay

飲み会の作法前提 – premise

前回はコピー、今回は飲み会の作法とは、なんてニッチな内容だ、と言われかねないですが、これも社会人としての地力を試される重要な機会の一つ。

ということで、あまり人が着目していないことに着目し、それを掘り下げていく、ことにこのエッセイの存在意義があるのでしょうから諦めずに進めます。

世の中には、色んな文章なりトピックがあるから、きっと面白いわけであって、全員が全員スキルアップの話(ビジネスモデル分析、財務分析、業界分析等)をしていても、世の中は回りませんよね。もちろん、コピー取りや飲み会の話をしているだけでも世の中は回りませんが(^^😉

飲み会にも色々な種類が。。

さて、大半の人が嫌いな会社の飲み会です。この飲み会とは、同期や友達と行く気軽な飲み会のことを意味しているわけではありません。

そういうものは、自分たちが好き勝手にロジ(logistics:開催に至るまでの全般的な取り運びを指すサラリーパーソン用語です)も適当にやればいいだけです。

誰か、その作法に対して怒る人がいないのであれば、気にする必要はありません。

もしかしたら、その巧拙によっては同期内の序列に影響を与えるのかもしれませんが、であれば「幹事をやらない」、という選択肢も簡単に取れると思いますので、恐るるに足らずです。同期内の序列は、僕たちの仕事のパフォーマンスや上司への評判に一ミリも影響しません。気にしているのは同期だけ、下っ端同士が序列をつけているだけで、それ自体には何の意味もないペナントレースみたいなものです。

問題は、自分が幹事を務め開催する「自分より目上の人間が参加する飲み会」です。具体的には、部門の忘新年会・歓送迎会の幹事として、事前・事後に色々と調整する、皆が嫌いな「あれ」です。全く仕事にカウントされないにもかかわらず、運びが悪いと、罵詈雑言を浴びる「あれ」です。

飲み会と接待の違い

ちなみに、接待と会社の飲み会は全くの別物です。接待というのは個別具体性が強く、標準化・モデル化に馴染まない類のものと考えます。

つまり、接待する側の思惑やされる側の嗜好といった幾つかの変数を接待ごとに設定し、それらの変数が最も高い数値で同時に満たされるには、どうしたらよいかを考える、いわば「高度な仕事」の一つであります。失敗した場合は、誰かの首がとぶこともありますし、経営が傾くほどの大事に至ることも少なくありません。ゆえに、とても大事な接待のセッティングを右も左もわからない新人に任せることも、若手に任せることもないでしょう。

それこそ、部門の長レベルが参加する接待のセッティングは、その下の課長なり、中堅職員がしっかりと時間を使って行う仕事に他なりません。

一方で、緩さ・堅さの違いはあるとはいえ、会社内・部門内の新人なり、若手が幹事を行う飲み会というのは、どの会社にも多かれ少なかれありますし、いきなり何の説明もなしに新人や若手に投げられる割には、その過程や結果についてつぶさに精査されるという、とても困ったものでもあります。

また、こういう当たり前すぎることについては、最初(入社して半年程度)の習得機会を逃すと、その後のキャッチアップが極めて困難になり、より大きな失敗や評判の悪化となって自らの身に降りかかってくることすらあるのです。

誰も教えてくれないにもかかわらず、ミスを重ねると遅効性の毒のように効いてくる、何とも無視できない隠れたスキルの一つなのです。

飲み会を取り巻くフレーム

では、はじめにどういうフレームで飲み会をとらえるべきか、全体像を考えてみましょう。

まず、飲み会を二つに分類してみます。

「自分が楽しむことを目的とする飲み会」、と「自分以外の誰かが楽しむことを目的とする飲み会」です。

今回のトピックとなっている飲み会は、前者の要素を1ミリも含んでいません。つまり、自分が楽しむことはもとより、自分が不快感を感じるか否かなぞ、誰も気にしていないということですね。

誰かを楽しませることを主眼としている点が、同期との飲み会との決定的な違いです。

僕が食べたいものも、関係ないし、僕が好きな雰囲気や場所も関係ないわけで、その参加者の中の嗜好を把握した上で、最小不快指数を叩き出す場所なりを選択していくゲームに近いものがあります。

次に、飲み会のセッティング、というものを考えた時、本当に飲み会のセッティング、をうまくやることだけを頼まれているのか、ということです。

多くの場合ですが、飲み会のセッティングを依頼された場合、もっとそれ以上の実務能力を試されています。

実務で役に立つようなスキルが、飲み会セッティングにふんだんに盛り込まれているということですね。

考えてみれば、共通する事項はたくさんありそうです。

事前(関係者のスケジュール調整、声かけのタイミング、場所、時間、ロジ、費用)、最中(司会、挨拶の前振り、場中の席決め、締め)、事後(費用決め、費用徴収、次回へのつなぎ)と、確かに仕事に使えるようなスキルもありますね。

つまり、飲み会のセッティングの巧拙を見れば、こいつが使えるやつかどうかは、大方判断できる、判断するに足る材料を与えてくれると、世の中の多くの上の人たちは考えているのです。

僕自身は、仕事と飲み会のセッティングは、それはそれで別物だとは思う一方、飲み会のセッティングくらいで足元をすくわれるのは、あまりに勿体無いと思うので、やはりミスなくやりたいと思いますね。好きな本業の質が、そんなことで毀損されることが我慢ならないからです。

ゆえに、本業に影響を与えるような要素の一つに飲み会のセッティングがなるのであれば、全力で取り組むべき、というスタンスです。それがバカげたことだとはいえ、それができない、のと、できるけどバカげたことだと思ってるのとは、大きな違いがあります。

一回手順なりコツを覚えれば、そのメンテナンスに時間を要するスキルではないし、そのスキルは職業人生一生活用できるわけですからね。

では、こうした飲み会セッティングを取り巻くフレーム、を理解した上で、飲み会セッティングの要諦を押えて行きましょう。

飲み会セッティングを考える時は、先に述べた時のようにフェーズごとに捉えるのがよいでしょう。

①事前、②最中、③事後、の3フェーズです。

次回以降は、この3フェーズについて細かく見ていきたいと思います。