1. TOP
  2. 社会人ノウハウ
  3. 出世関連
  4. TOEICで高得点を取る意味(伝統的日本企業編) 第2回

TOEICで高得点を取る意味(伝統的日本企業編) 第2回

geralt / Pixabay

TOEICにまつわる僕自身の小噺

ところで、前回から、TOEICに関する話題を取り扱っているのですが、そもそも僕のTOEICレベルがどの程度かお知らせしたほうが説得力が増すのではないかと思い、僕のTOEICとの関係を簡単にご紹介いたします。そもそも、受けたことはないけど、何となくで語ってます、よりは、実際に受けてどんな類のものかを知っています、という方が、自然と耳に馴染むという側面はありますよね。というか、そういう意味では、これは前回冒頭にすべき話だったのかもしれません、が、まあ気づかなかったので、今更悔やんでもどうしようもないですし、今から話します。

まず、僕が初めてTOEICを受けたのは、大学4年のときに就職活動を終えてからです。最初は、まっさらの状態で何も勉強せずに受けました。典型的な勉強をしていない大学生だったので、リーディングもリスニングもまるでできなかったですね。リーディングのほうが僅かにリスニングよりマシ、という程度。点数は、550点、大学受験時代の遺産で何とか取れたようなものです。

その後、2ヶ月くらいでしょうか、アルクの参考書を買って、それなりに対策をして受けました。この時は、大学生ということもあり、時間もあり図書館で結構勉強したのですね。そしたら、なんと。。。初回より下がって495点でした。これには、僕も愕然として開いた口がふさがりませんでした。なんと、勉強したにもかかわらず、点数が上がるどころか、下がったわけです笑。

で、その参考書をゴミ箱に捨てて、新たにDuoForestを買い直して、文法の問題集も買って、地道にcdを聞いて、英文法、単語を覚え直して、思い返して、何ヶ月か頑張りました。それから何回か受けて半年後くらいには、700位は取れていたと思います。でも、当時は全然英文とかも聞けていなかったし、読めていなかったです。いわゆる慣れとテクニックだけでした。

その後、キムデギュンという画期的なテクニック本や、TOEIC780とかいう780問問題が入っている参考書を毎日100問やるようにしたり、リスニングもリスニングの問題集を買ってひたすら解くようにして、勉強を初めて1年後くらいには800から850位は、何とか取れるようになりました。

その後は、仕事も忙しくて、せいぜいその実力を維持する程度ですが、新しい問題集はひたすら買い、モチベーションだけは維持して解き続け、800中盤から後半くらいをうろちょろしていました。

その後、欧州事務所にいって、戻ってきた時に受けたTOEICは。。。。実は点数は全くもって行く前と変わりませんでした。

いや、これは、結構ショックを受けましたね。だって、海外に住んでたのに、まるで点数が変わってなかったわけですからね、はい。で、これはまずいだろ、と日本に帰ってから勉強を初めて、留学準備を初めて、留学する前に受けたTOEIC900半ばです。

留学する過程で受けたTOEFLGMATがキテレツに難しかったので、その過程で著しく英語力が向上したのだと思います。

同様に、IELTSで高得点取れる方も、TOEICを受けたら900以上は取れると思います。

受けた回数はもはや数えていませんが、計20-30回くらいかと思います。それだけでも10万以上使っているのですね、勿体無いものです。

で、参考書もうーん、まあ50冊くらいは買ったんじゃないでしょうか、もはや買うことでモチベーションを保っていたダメな受験生のような感じでした(^^;;)。一応、1回は解くということは自分に課していましたけど、決して賢明なやり方ではなかったと思います。

また、最後のほうは、ペースメーカー代わりにTOEIC受けてましたね、「どうせ休日、勉強しないんだから4時間みっちり勉強するだけ受けないよりはマシだろ」、的な。

800中盤取れるようになった時には、リスニングも8割くらいは聞けていました、リーディングは得意だったので、全問をやりきって、10分くらい余るくらいの感じでした。

さすがに最後に受けたTOEICは、とても簡単に感じてリスニングもほぼ完全に理解して、リーディングで20分くらい時間が余っていたような記憶があります。

僕が正しいと信じてやっていた具体的なTOEIC攻略法は、後ほどご紹介いたしますが、僕のTOEIC遍歴はこんな感じです。

拙い経験から得られたimplications

さて、上記のような僕の経験から僕が得たimplicationsを述べるとすると、まず一つ目が、全く英語を話すことができず、native english speakerのスピードに全くついていけず聞くこともままならない状態であっても、800点代半ば位までを目指すのは何ら不可能なことではない、ということです。

もちろん、文法を覚え、TOEICの問題集を何度も解き、テクニック的なことは全てマスターすることは必須ですが、逆に言えば、そこまでできれば良くて、toeicではそれ以上の本物の英語力を試されているわけではない。

発射台がかなり低い点数であっても、形式に慣れることができ、相応の反復を積むことができれば、1年後くらいには、TOEICの点数が数百上がるというのは、不思議ではない現象だと思います。

ただ、その一方で、形式に慣れ、相応の反復を積むために地道に努力できるかどうか、というところが、ネックになると思うのですよね。働いていると、これが一番難しい。どうしても飲みに行っちゃうし(実際に行ってましたし。。)、帰ったらテレビ見て、ダラダラして、次の日の激務のために英気を養って、明日に備えていると、weekdayなどあっという間に過ぎます。特に、夜22時まで働いた後に、帰ってから更に1時間勉強する、なんてのは苦痛極まりないです。ほとんど拷問に近い苦行に他ならない。僕が思うに、これって働き始めてから数年するとますます難しくなります。

なので、もし今学生である人は、社会人になっておそらくやる気も元気もピークにある段階で、朝早起きするのでも、夜遅くでも、構いませんが、30分なり1時間、勉強する習慣をつけることをお勧めします。自戒を込めて言うのですが、この習慣があるなしで、5年後、10年後、目に見える大きな差となって現れるのですね。

差というのは、ビジネスパーソンとしての市場価値の差です。仕事は仕事で、きちんとしなければいけないのだけど、まあそれは、たいていの人が一生懸命やっているので、仕事時間のアウトプットを重ねるだけ(仕事をしているだけ)で差をつけるのは難しい。でも、余った時間に追加のインプットをして、それをアウトプットにつなげるというサイクルを回せる人は、日を追うごとにアウトプットの質も、インプットの質も両方高まってきます。そして、次第に、何もしていなかった人と比べてビジネスパーソンとしての市場価値に大きな差がつきます。

ここで、誤解しがちなのは、ビジネスパーソンとしての市場価値は、必ずしも出世如何と完全に結びついているわけではないということです。以前、お話ししたように、出世するには、実務能力以外の要素の割合が高いのです。ですので、ビジネスパーソンとしての市場価値は高いのに、出世できない、ということは往々に起こります。

しかし、それは、そういうゲームであって、自らが出世を狙っているのか、どこにでも通用するスキルを磨きたいのか、ある意味では方向性が違う。

前者であれば、やはり長く働いたり、飲み会にいったり、二次会に行ったり、色々と時間を取られる一方、後者であれば、不要な飲み会はカットして、必要なものに絞り、自分のために時間を使うことができましょう。

少し話が脱線しましたが、市場価値を高めたければ、継続的に勉強したほうが良いが、それが難しいから困った、ということでした。

で、ここで、「そうですね、困りましたよね、で次」、というのも、失礼な話ですし、僕自身もこの難しさには手を焼いたものですから、何とか継続的に勉強できるやり方がないか、ちょっと考えてみました。

まず一つ目は、一人でそういう地道なことをしないことです。誰が言ったのかはわかりませんが、人は言い訳する時はいつだって天才です。やらない言い訳は、とても革新的で魅力的で、これ以上ない説得力に満ち溢れて、一人で孤独に作業をしていては、たちどころに説得されてしまうものです。

なので、自分より高いレベルにいる誰かに定期的に叱咤激励してもらうか、同じ志を持つ仲間と時に傷をなめあいながらごまかしごまかし、継続するのが僕がお勧めする一案です。

といいますのも、留学準備のときは、大体2年間くらい勉強し続けていたのですが、その時は、違う会社の人たちと朝も夜も休日もずーっと勉強していて、不思議と苦痛じゃなかったのですね。というか、とても楽しく、滋養に満ちた時間だった。

あ、最初からこうしてればよかったじゃん、と、強く思いましたね。中々、会社外の友達を作るのは難しいのですけど、同じ価値観を共有するコミュニティを見つけて同志を探すということをした方が良いです。最初っから、コアとなる価値観が違う人と勉強したって、どうせ続きませんから。時間は限られているのだから、価値観が違う人を必死になって説得するという無駄な時間を使わないようにすることが肝要です。

次に、やる気を使い果たさずオープンループを心がけることです。オープンループとは、小説や英語のテクニックで、明快なラストを与えず、audienceに考えさせるやり方で、そうすると人は気になって次のチャプターも見てくれるというわけです。

これは、実は継続的な勉強にも応用できます。具体的には、やる気があっても、一気に勉強しすぎず、一定程度にとどめる、というものです。事実、やる気に満ち溢れている時期というのはありまして、その時に10時間連続で勉強とか無茶なことをしてしまうものなのですよね。そして、それで燃え尽きて、次のやる気の炎が点火しづらくなる。これでは本末転倒で、それよりは細く長く継続したほうが金利の複利効果と同じで、最終的には大きな成果となって自分に返ってくるのだと思います。

なので、とにかく、少しやり足りないな、レベルで、あえてやめること、これが重要です。ちなみに、少しやり足りないなレベル、というのは、じゃ毎日5分でやめるか、とかいうのは短すぎです笑。最低でも、15分くらいはやって長くても一つの科目で1-2時間くらいじゃないですかね、1日。期限が決まっていて1発合格しないと何の意味もない、司法試験や医師国家試験のような難度の高い資格なら、何年かコミットして10時間でも20時間でもやらなければ受からないのかもしれないですが、サラリーパーソンにとっての勉強ってそういうものではなく、ライフワークみたいなもので、sustainablity matters a lotの側面が強いのですよね。

合格したから、ハイ終わりではなくて、むしろ地力を上げるために、粛々と続けることで得られるものが多い。ゆえに、バーンアウトしない程度に、日々の勉強をコントロールする、というのも重要なスキルと僕は思います。

と、継続的に勉強を続けるためのtipsをお話ししたところで、本題に戻って僕の拙いTOEIC経験から得られたimplicationsは何か、という話で、一つ目は、真の英語力をもっていなくても、500以下から800中盤くらいは何とかなる、ということでした。

二つ目のimplicationとしては、テクニックでそこそこの点数を取れるのは事実だが、真の英語力を向上させれば、特別のTOEIC用の対策をせずとも、TOEICの点数は自ずと上がる、ということです。

長い目で見てアクションを起こせ、というのは、その通りなのですけど、僕自身もそうしなかったように、TOEICを受けるとなると、TOEICの点数を上げることに汲々としてしまうものです。結果として、本来的なバランスの良い英語力の養成がおろそかになります。これは、先ほど述べたとおり、点数に直結しない会話やライティングはとりあえず無視して、マニアックなTOEIC形式の面白くない文法問題や長文問題、本当に聞いてて退屈して、且つ実際の現場では使われることのないスピードで話される会話表現を覚えることに傾倒してしまうということです。

今、問題集を見直しているのですが、電子機器のマニュアルですとか、ビジネスメモとか、広告とか、はっきり言ってTOEICの問題は全然面白くないです。それよりは、BBCのニュースのほうが面白いし、こなれた表現も多い。なんというか、TOEICの勉強してるだけだと、やっぱり英語が楽しいとは思えないですよね。空欄補充とか、結局覚えているか、覚えていないかでしかないし、ほとんどがパターン認識で解ける問題が多い。パターン認識でこなせる、ということは、ひたすら同じような練習問題を解いていれば、次第に速く解けるようになるということなのもしれませんが、それだとベルがなったらヨダレをたらす犬、パブロフの条件反射みたいなもので、本当にそれって生きた英語を学んでいると言えるのか、と疑問を覚えるのです。

それよりは、海外に住んで、外国人と日々生活をしていく中で、日本語と同じくらい高度な会話(形而上的な話題)を英語でしようと努力したり、はたまたレストランでnative english speakercommunicationをとって耳を慣らしたり、実際の新聞や広告を読み込んで、更にその表現を無理やり日々の発言に盛り込んだりする中で、「違和感のある表現や言い回しを見抜けるようになる」ほうが英語力の向上に役立つし、何より苦痛ではなく、楽しく、幸せです。(ゆえに、相応の負荷を感じながらも、楽しく、前向きに王道で英語力を高める道標になるような経験をA僑の方々はしているし、英語力を他の何か大きな目的を果たした結果、得られた副産物のように捉えられる環境にいられる(作り出せる)ことは、実はとても貴重なことなのだと思います。結局、海外の大学院に行こうが、英語力はあまり上がらない中で、そこそこの成績だけとって卒業する人もいます。海外にいても、それだけ、自分に負荷を課して、自然に英語力を高められている状態を構築・維持することが難しい、ということです。)

逆説的ですが、TOEICの点数を楽して(苦痛なく)上げたければ、TOEIC用の退屈な勉強をするのではなく、自ら楽しめる方法で真の英語力を高めたほうが良いということです。中々、難しいし、僕自身もTOEICに集中してゲームのように熱中してしまいましたが、結局、地力をつけてガツっと良い点とったほうが英語力という点でも、自分の幸せ度合いとしても、近道だったな、と今となっては思います。誰か、当時教えてくれれば。。。まあ自分で気づけよ、ということなんでしょうね(^^;;)

ちょっと長くなってしまったので、残りの2つのTOEICで高得点をとったほうが良い理由は、次の回で。