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コンビニコーヒー、店舗型コーヒーレビュー 総論

Unsplash / Pixabay

コーヒーを巡る状況の変化

みなさん、コーヒーは飲まれますでしょうか?自分で豆を挽いてドリップしたものじゃないと嫌だという方もいるでしょうし、缶コーヒーでも構わないという方もいることでしょう。

日本におけるコーヒーを巡るダイナミクスは近年大きく変化しています。

ダイナミクス変化のもっとも大きな要因は、コンビニコーヒーの台頭です。挽きたてのコーヒーがコンビニでしかも安価に手に入るようになりました。これはセブンイレブンが火をつけて他大手コンビニが追随したのですが、もともと味にこだわるコーヒー通を唸らせたばかりか、所謂普通の人、コーヒーに頓着のない人に本物の味を知らしめ、日本人のコーヒー価値観にパラダイムシフトを起こした大革命といっても差し支えないでしょう。このコンビニコーヒーが出るまで事実として、日本人はスタバや店のコーヒー店で300円代後半から500円台の比較的高品質なコーヒーを享受するか、100円の粗悪な缶コーヒーに甘んじるしかなかったわけです。それが今では缶コーヒーと同じ値段で良質な挽きたてのコーヒーが飲める状況となりました。コンビニコーヒーが出てからせいぜい5年くらいしか経っていませんが、いまやいたるところに挽きたてコーヒーが持ち帰りできる、あるいはその場で飲めることになっています。スタバやドトールは、「その場でタバコが吸えたりゆっくりできる」、といったスペース提供・フラペチーノやパフェといったコンビニでは買えない高付加価値商品を提供するビジネスモデルへシフトしました。それまでは正直コーヒー一杯で400円近くチャージし、他に強豪なし、という濡れ手に泡状態(故に、ドトール、エクセルシオール、タリーズ、スタバ、等々参入が相次いだ)だったわけですが、正に業界に激震をもたらしたゲームチェンジャーだったわけです。

サラリーパーソンはコーヒーをなぜよく飲むのか?

元々、サラリーパーソンは他の人種に比べてコーヒーをよく飲みます。給湯室には大抵コーヒーサーバーがおいてありますし、お客様に出すのはコーヒーが太宗です。なぜここまでコーヒーが好きなのか。また飲む必要があるのか?

まず一つに、とにかく寝不足だからです。眠い時に眠らないようにコーヒーをがぶ飲みする、これはサラリーパーソンにとって当然のことです。

二つ目の理由が、夜遅くまで働くためです。夜遅くまで働いていると疲れます。疲れた時にカフェインを過剰に摂取して無理をするということです。コーヒーをがぶ飲みすると、数時間はなんとか持ちこたえられます。あるいは、もちこたえられるという錯覚に陥ります。夜遅くまで働く必要があるサラリーパーソンには必須のアイテムということで、昨今はワークライフバランスが取りざたされていて長時間労働は下火ですが、なお良く飲むサラリーパーソンは多いと思料します。

最後に、タバコとの相性です。喫煙率は年々下がっていますが、未だにタバコを吸う上席者は少なくありません。そして、タバコを吸う上席者は往々にしてコーヒーが好きです。まあタバコとコーヒーってなぜか一緒に飲むと美味しいんですよね。過去に喫煙者だったのでわかるのですが、はい、これはそういうものなのです。

これら三つの理由により、サラリーパーソンでコーヒー好きな人って多いんですよね。

ですので、サラリーパーソンでコーヒー好きな人は多いという前提で、これから話を進めます。でも、単にコーヒー好きだよっていうカジュアルコーヒーバフの人もたのしめますので、ここで読むのをやめないでください。

コーヒーのレビュー軸

それだけ言うんだから、大したコーヒー論を語れるんだろうな、と期待されているかもしれませんが、結論から言うと語りません。なぜなら、僕はそれほど繊細で敏感な舌は持ち合わせていないからです。コーヒーについては、濃さ(濃い、薄い)、後味(すっきり、雑味)、酸味(酸味あり、酸味なし)、香り(香り豊か、乏しい)、量(多い、少ない)、値段(高い、安い)くらいしかざっくり判断できません。そりゃ、僕もできれば、芳醇なブラジルの豆の香りが鼻腔を突き抜け的な表現で、伝えてみたいものですけど、能力的にできません。せいぜい、そりゃ不味いコーヒー、例えば入れっぱなしのコーヒーは嫌だけど、引き立てて美味しいコーヒーを安く飲めるならこれに越したことはないね、くらいの、カジュアルなコーヒー好きです。

で、所謂大多数の人々のコーヒーの判断基準て、コーヒーにそこまでストーリー性ですとか個性を求めないというか、判断できるのって上記軸くらいのもんじゃないか、って思うんですよね、はい。ですので、これくらいシンプルでわかりやすい軸で評価した方が、より多くのサラリーパーソンに訴求するんじゃないかと思いますし、マニアの方々はここで落胆してしまうかもしれませんが、僕自身の能力の限界もあるので、この軸で評価させていただきます。

で、リサーチのカバレッジですが、コンビニコーヒーだけでなく、店舗型コーヒー店も対象範囲に含めます。僕自身はコンビニコーヒーのレベルの高さを知らしめるために、この記事を書くわけですが、対照実験のようにコンビニコーヒー以外がどのレベルなのか知らずして、コンビニコーヒーを語るのも失礼でしょうと。そのように思うので、対象はスタバ等の店舗型コーヒー店も含みます。

で、個別具体的な話に行く前に、総論的にコンビニコーヒー、店舗型コーヒーに対する印象をノベマス。

コンビニコーヒーと店舗型コーヒーの違いとは?

で、違いですけど、店舗型コーヒーの方がコクがあって、コーヒーとしての特徴が良くも悪くも全面にでているものが多いです。好き嫌い、があるだろう、という味わいと言いましょうか、万人受けしない味わいというか。

一方、コンビニコーヒーは、全体的にかなり飲みやすい。飲みやすいから味が浅薄で軽いか、というとそうではなく、本格的でいてかつ飲みやすい、という。毎日飲んでも飽きない味を志向している。

この味の違いは実はビジネスモデルを考えれば明らかなんですよね。

店舗型コーヒー店は、なんだかんだいって一杯300円くらいかかるわけです。一方、コンビニコーヒーは100円。価格差は約3倍。とすると、近くの両方あった場合、「普段はコンビニコーヒーで、特別な日は店舗型コーヒー」と言うような使い分けになると思うのですよね。

そうすると、単に飲みやすい、コンビニコーヒーと比べてそれほど変わらない味だと、「じゃコンビニコーヒーでいいじゃん」と言うふうに需要を思い切り食い合う形になります。また、コンビニコーヒーも、同様に、個性的な味だと「毎日は飽きるな」とかいう消費者の移り気に左右されて、毎日通ってもらうことはできない、という事態になりかねない。

そうした事態を避けるべく、お互いできるだけwinwinを維持するために、個性的な味は店舗型コーヒー、飲みやすい味はコンビニコーヒーという住み分けがなされている(きた)のではないでしょうか。

各店舗の違いの前に結論を

各論に入る前に総論から述べたいと思います。

で、色々回って一体どうだったのかと。

結論から申しますと、比較的新鮮な豆(種類はどうであれ)をその場で挽いて適切な温度でドリップしているのであれば、どれを飲んでも特段のこだわりがないコーヒー好きな人は満足できます。ですので、正直、同じ場所のコンビニが複数乱立しているのであれば、量で選ぶのが良い、ということです。

じゃ、店舗型コーヒーはダメなのか、というと、味や量だけで言うと、正直、コンビニコーヒーより美味いとは僕は思いませんでした。個性的=美味い、と言うふうに僕は思いませんので。ただ、コーヒーを飲む空間としては魅力的ですので、コーヒー以外にその空間を使って何かしたいこと(仕事、長時間話す、読書、勉強)があるのであれば、3倍の価格差をはねのける程度の価値の上昇が生じることも理解できます。

その意味では、空間もしょぼい路面型コーヒー店は、存在価値がないのか、というと、実はあります。それは、喫煙者需要ですね。いくら狭くてもしょぼくても、値段が高くても、都心だとタバコが気軽に吸えるところが著しく少ないのですよね。屋外も条例で禁煙になっていて吸うのが見つかると罰金ですし。ですので、喫煙者にとっては、路面型コーヒー店の価値は高いです。ただ、このポジショニングも近年は奪われつつあります。機を見るに敏なコンビニ業界はこうした喫煙者需要を取り込むべく、喫煙スペースを店内に設けるところが増えているのですよね。そうすると、スペースがしょぼい店舗型コーヒーはもはや存在意義がありません。そこで負けじと店舗型コーヒー店もフードを強化したり、アルコールを出したり、とレストランや居酒屋の客を取り込もうと頑張っているわけです。外食産業は参入障壁が低いぶん、本当に競争が激しいですよね。

いずれにせよ、目的によって、店舗型コーヒー、コンビニコーヒー、どちらを選ぶかは異なる、ということです。

ただ、味の一点にだけ絞れば、味はどれも及第点なので、あとは量のみ、ということになります。そうはいっても、それぞれ違いはありましたので、量と僕が気づいた限りの味の違いについてざっくりとしたレビューを掲載します。