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新社会人の皆様に送る社会人常識マニュアル 前提&出社前

mohamed_hassan / Pixabay

明文化されていない社会人の常識

4月になりました。桜も咲いています、新緑の季節です。電車や街の中は、着慣れないスーツを着て仕事に向かう、あるいは仕事から帰る新社会人の皆様で溢れています。

学生の頃と比べると、社会人の世界とは極めて理不尽でunfairです。

その最大の理由が、ルールがどこにも書いていないことだと思います。

学生の頃は、決められたルールの中で、やるべきことが明確で、それを早く正確にできればよかった。その一方で、社会人はやるべきことが不明確でルールも不明確です。

学生時代と違って教授にそのルールやゴールを聞けば解決する、ということがありません。

そして、そのルールのあまりに違いに対応できず、精神を病んでしまう新社会人も少なくありません。

例えば5月病(新入社員の場合は、4月に猛烈なストレスがかかった結果、GWにはすでに燃え尽きて意気消沈しており、GW明けに仕事に行きたくなくなる病気を指します。)にかかり夏のボーナスを待たずして辞めてしまう人もいます。

しかし、折角社会人になったのですから、スタートダッシュくらいは気持ちよく切りたいものです。

単に「何も教えてくれない厳しい上司や先輩にあたったから」という理由で、ドロップアウトしてしまう前に、知っておくべき社会人の常識が明文化されていたら、少なくとも僕自身はかなり助かった(精神的にも、ビジネスの現場でも)と考えるため、本稿では、僕が新社会人の皆様に、今まで避けてきた「one size fits all型のマニュアル」として社会人の常識を述べてみるものです。

そんなの常識だろ、というレベルのものから、そんなの知っているはずないだろ、というレベルのものまで徹底的に洗いざらいお話しします。妥協なしです。というのも、僕自身、そろそろ部下を持つということもあり、一旦社会人の常識を棚卸ししておきたいという個人的な事情も関係するからです(^^;)

社会人の常識なんてものは、多くは所詮はプロトコルであり、こういうシチュエーションでこうする、ということさえ分かっていればよくて、特に頭を使う必要がないものも多いため、once size fits all的なソリューションの提示をします。

高尚なお話やMBA的なマインドセットや思考法については、全世界の名だたる企業のCEOや評論家の方達にお任せして、僕はあくまで実利的な誰にでも使えるお手軽常識集の作成に徹します。

目線もレベルも低いのかもしれませんが、ネットは色々な情報があるから面白いんですよね。死語ですが、ロングテールという言葉もありますし。

要はこれ通りにやっておけば、とりあえずは新社会人として十分、というかトップレベルだと思われるアンチョコを作ろう、ということです。

どのように項目立てしようか、考えたのですが、おそらく平日、休日を時系列で辿ってみて、社会人ならではのpitfallを一つずつ洗い出してみるのが、解りが良いとおもったため、そういう形式で進めます。

出社前(朝)

朝は1時間前には着て、(スマホではなく)紙の新聞を読む、勉強をする、資料を作る、下仕事をする、資料を読み込み質問を考えておく等、仕事への熱意・取り組み姿勢をアピールする時間とする

1時間と書きましたが、個人的には2時間前には着いて自習したり、仕事したり、すべきかと思っています。

つまり朝7時出勤です。

まず、何で朝である必要があるのか、という疑問に答える必要があります。

なぜ朝か、というと、3つ理由があります。

一つ目は、仕事が終わった後はすでに疲弊していて、追加の勉強、新たな業務の予習をする気力はないからです。

疲れていないフレッシュな頭で諸々の作業を行うためにも、やはり活用すべきは朝の時間、ということです。

そして、仕事以外に、きちんと自習してインプットしていないと、ここで圧倒的な差がつきます。

圧倒的な差というのは知識レベルでもそうですが、仕事だけでなく仕事しながら他のこともこなすスキルという意味での差もそうです。

そして、これが5年、10年経つと、もはや追いつくのが不可能なレベルに積み上がって来ますので、絶対に新人時代は朝時間をとって勉強すべきです。

僕よりハードスキルもソフトスキルも圧倒的に長けていた同期数人は、きちんと朝起きて勉強なり自習していましたし、10年以上経って、彼らはやはりいわゆる仕事ができる人間として扱われていますし、僕もそう思います。

二つ目は、上司や先輩にアピールする時間帯として都合が良いからです。

業後に残って勉強していても正直何のアピールにもならないどころか、「お前、今日言われたあの仕事どうなってるんだよ」といったような横槍が入る可能性があります。

また、業後に残って自分の勉強していると、なぜか「さっさと帰れよ」といった感じでネガティブな印象を与えることになるものです。

早朝自分の勉強をしていると、「こいつ偉いな、朝早くから」とポジティブなのに、なぜか業後に勉強していると、「自分の仕事も終わってねーのに、勉強とかしてんじゃねーよ」とネガティブになる。

本人にとっては、早朝も業後も自らの時間を活用しているという観点では何の違いもないのですが、大きな違い生まれる。

まあこの違い無視できる程度の差異であればいいのですが、そうじゃなくて印象点って日々の蓄積ですので、結構評価に影響を与えるんですよね。

評価っていうのは、目に見える評価じゃないですよ、

新人の定量的な評価なんてほとんど一律か、違ったとしてもしれてますから。

僕がここで言っているのはその種の評価ではなくて、例えば、他の部門の先輩なり上の人が、「そういえば、お前の部門に新人入ったけど、どんな感じ?」とか同僚に問いかけた際に、「いや、あいつは偉いよ、朝も早く着て勉強してるし。。。」というようにポジティブな印象を伝えてくれるのか、「いや、あいつはイマイチだな、仕事も一人前にできないのに、夜は自分の勉強しているし。。。」とネガティブな印象を伝えてくれるのか、という意味での評価です。

そして、新人においてはこの種の評価が、とても重要になります。というのも、それこそちょっと評価されている先輩が上の人に「あいつがいいと思います」と進言したから、とか、それくらいのトーンで異動先が決まります。

もっと偉くなると、そんな先輩の一言で異動がきまる、なんてことはなく、もう少し細かいバックグラウンドチェック(会社への忠誠心、仕事のトラックレコード、パーソナリティ)が入るのですが、新人の場合は、そうじゃないんですよね。

上の人と違って、割と簡単に動かせるので、まあ子飼いの先輩がOKサインを出したら、すぐにその部門に行く、くらいはよくあります、というか主流ですね。

なので、自分に関するひょんなレファレンス(照会)の際に、良いことをいってもらうためにも、悪い印象はできるだけ与えない方が良いのです。それが長い目で見て、自らのキャリア形成にプラスに働くし、相手が気にしているポイントで不快感を与えないようにちょっと気を使って動くだけでいいので、投資対効果も高いのです。

しかし、これが、社会人なりたてだとどうしても、重要だとは思えないのですよね。実質的な仕事ではないから、そんなことよりハードスキルでしょ、というように、目に見えるものに注力したくなる。

ハードスキルはハードスキルで重要なのですが、印象点もそれと同じくらい重要なので、ウェイトの置き方は半々くらいに考えておくのがいいのかなと思います。

そして、印象点を操作するために必要なスキルは、以前もご紹介したソフトスキルです。

米国の地方連銀の研究者も、その重要性を説いている訳ですから、「どうせ単なる忖度スキルだろ」とは思わずに(そういう側面も確かにありますが)、少なくとも誰が何を考えどういう行動原理で動いているのか、は組織で働く限りにおいて知っておいて損はないかと思います。

この種の想像力を養っていると、仕事外の人間関係にも応用できますし、いくらAIの時代到来とか言っても、face to faceの価値は低まらないどころか、AIに頼る人間が多くなればなるほど、よりその価値が高まることになるでしょうから、将来の食い扶持を確保するという点でも自己防衛手段の一つと捉えることもできます。

話が少し逸れましたが、自らのキャリア形成につながる印象点底上げのためにも、夜より朝が効果的という話でした。

三つ目はシンプルに、遅刻リスクを最小化するためです。

ギリギリに起きていると、1年に数回は確実に遅刻リスクが示現します。

学生の時は、所詮10分の遅刻じゃん、ということなのですが、これが社会人にとっての時間遵守能力(punctuarity)にかかる見方って少し異常なほど厳しいんですよね。

特に伝統的日本企業だと、働き始めてから1年以内に遅刻一回しようものなら、大目玉をくらいどころか、「こいつは信用できない」とばかりに信頼を毀損します。

下手したら、もう這い上がれないんじゃないか、というレベルで、評判を下げ干される可能性もないとはいえないでしょう。

まさにその人のプロとしてのcredibilityに直結するわけです。

これがですね、都心だと接続が悪かったりしてよく遅れたりするんですよね。10分くらいの遅れは日常茶飯事で、10分以内の遅れであれば遅延証明すら出ない。

そうすると、ギリ出社してると、普通に遅刻します。しかも、電車の遅延で遅刻しても理不尽なことに、なぜか遅刻の免責事由にならないんですよね。

これは伝統的日本企業あるあるの一つですが、「もっと早くくれば遅刻することはなかった、いつもギリギリにきてるお前が悪い」という論理で、軽微な電車遅延で遅刻することを咎められます。

まあ今は大人になったので、上の妙な論理も理解できないわけではないんですよね。

そりゃ、例えば、顧客先で行う重要なプレゼンの時に、「電車が遅延しておりまして遅刻しました」なんてこといったら、「いやいや、それくらい予測してもっと早く家を出ればよかったじゃないか、超初歩的なプランBすらできていないだろ。そんなんだからまだ半人前って言われるんだよ」とか言われるでしょう。

要は、そういう重要な局面でミスしないためにも、常日頃からそういうマインドセットというか、行動様式を体に染み込ませておけ、という考えもわからんでもないです。

特に、上司であれば、部下にはギリ出社じゃなくて、少なくとも30分は前に来て欲しいと思っているでしょう。いや、もしかすると、30分前出社すら別に十分とは思っていなくて、1時間前には来てろ、と思う方も多いかもしれない。

いずれにせよ、社会人として未熟なんだから不測の事態が起こっても、対応が間に合うように早めに来ておけ、と特に伝統的日本企業だと思う方が多いのは事実です。

ここまでが三つ目ですが、四つ目を思いついたので、書きます笑。

四つ目は、朝早く来て、せかせか色々と準備している新入社員がいると、上司・先輩って一目おくんですよ。いわゆる「仲間扱い」してもらえるのが早まる。

伝統的日本企業の中の人の性質として、一旦仲間だと認めてもらうと、寛容に接してくれる、というのがあります。これはプラス面、マイナス面ありますが、ここはプラス面だけ見ましょう。都合が悪いマイナス面だけに目を向けて現状に悲観してじっと手を見つめても、事態が好転するわけではないですから。

で、プラス面ですが、一旦仲間扱いしてもらえると、多少バカな質問ですとか、ミスもカバーしてくれるし、楽をするためのノウハウもふんだんに教えてもらえます。

また、他の上司や先輩の同僚にも紹介され、より社内ネットワークが広がり何をするにも話が通りやすくなります。

自分が手がける仕事の成功確率を上げるための地盤整備の一環ですね。

一方、仲間扱いされないと、いちいち資料にはケチをつけられ、ノウハウも教えられず、軽んじられてしまいます。

結果、ネットワークも広がらず、新しい業務を振られた時に、誰に聞いてよいかさっぱりわからず、時間はかかるけど先に進まない、ということになります。

2時間前に起きて勉強・仕事しているか、正しいのか、正しくないのかを論じているわけではなくて、今論じているのは、いかに早く社会人として一人前と周囲に認められ、加速度的に成長スピードを上げられるのか、より多くのことを短い時間で学べるのか、ということです。

2時間前に起きて勉強することは、ゴール達成のための一つの有効な手段にすぎないので、だったら利用した方がいいじゃん、ということです。

というわけで、朝早く起きて勉強・仕事する場合は、カフェとかですました顔で勉強するのではなく、きちんと職場に行って一生懸命感を出して勉強・仕事してください。

あと、仕事については、時折その時間を使って上司に「神妙な面持ちで」質問をすることをお忘れなく。

そういう一手間が料理をより美味しく、つまり効果を最大化させるんですよね。

めちゃくちゃに長くなりそうなので、わけて書きます。