新社会人常識マニュアル ランチ編

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最初の半年はランチ時間を最大限に活用する
前回は、午前中までに、どういったことに気を回し行動すべきかを書きました。
今回は、ランチからです。
結論から申し上げると、ランチを楽しく過ごすのは少なくとも当初半年は新社会人の皆さんは諦めましょう。
最初は、ランチの時間も仕事の時間と捉えておいた方が良いでしょう。
といいますのも、以前、職場のランチ論でも書いたように、この一時間を利用できる人、利用できない人では仕事の進み方が大きく違うんですよ。
単に、上司の話にうんうんうなづいて自己主張しない退屈なランチ、というフレームでランチを捉える人と、プロアクティブにランチの時間に話すべき、振るべき話題を絞り、効果的に相手から情報を引き出す、相手に情報を伝える時間というフレームでランチを捉える人では、ランチ時間の生産性に天と地の差がつきます。
そして、ランチ時間の生産性が、ランチ後の生産性にもつながるのであれば、これは利用しない手はありませんよね。
自分はランチはどうしても一人で食べたいし、ランチくらい仕事の話から離れたいんだ、というこだわりを持っている人は、それはそれで自分の生き方なので何の問題もないのですが、そうではなくて限られた時間の中でより早く仕事をこなしたい、仕事ができるようになりたい、というゴールを持っているならば、ランチの時間も「一定期間」は自分のこだわりは捨てて、ゴールに到達するために活用すべきです。
上で、一定期間とカギカッコ付きでいっているのは、別に一生ランチの時間を仕事に捧げろ、といっているわけではないのですね。所詮は半年とかそれくらいのことです。
その中で一人で食べている時間、先輩・上司と会話しながら考えながら食べる時間、とどちらがゴールに近づくことになるのか、各々慎重に見極める必要がありましょう。
しかし、大半の場合は、前者より後者、つまり先輩・上司と会話しながら食べる時間に慣れた方が、職業人生における効用は大きいはずです。
といっても、伝わらないので、具体例を挙げます。
- チームメンバー全員が、チームランチを当然(くるのが当然)としていた場合、頑なに行かないと協調性のない、コミュニケーションの取れない困ったやつだと思われ、定性的評価としてはマイナス方向に傾く
- ランチの時にこそ、先輩・上司の嗜好を如実に示す言動・行動が垣間見えるため、それらを観察する機会を逃すことは、先輩・上司が気になるポイントを逃すことにも繋がり、例えば、細かいことが気になる人なのに、細かいことに気を配らずに仕事を進めた結果、大目玉をくらうことになったり、細かいことにはこだわらないけど大局は気にする人なのに、目先の細かいことを報告してしまった結果大目玉をくらうことになったりと、いろいろな局面で損・ロス・回り道をすることにも繋がり非効率である
- 一人で過ごすのは快適だが、仕事は一人で行うものではないため、結局はどんなに人間性が合わない相手であっても、ランチくらいは場持ちのするトピックを振り、笑顔を保ち、相手と気持ちよく過ごすことができないと、今後の職業人生で困ることになる
- 一人で過ごしている限り、スマホがお友達になって情報ソースは所詮はニュースサイトに限られるが、先輩・上司は、それ以上に重要な人事・社内政治・仕事の進め方・勉強法などなど、いわゆる「ためになる」情報を知っていることが多く、ニュースサイトで情報収拾することに比べて、仕事上より実践的な役にたつ情報を仕入れることができる
- 単純に平場(オフィス内)では聞き辛い馬鹿らしい質問(例えば、これってこうすればいいんでしたっけ?的な、調べればわかるけど、調べるのに数時間かかり面倒臭いこと)を気軽にすることができて、仕事を早く進める上で便利
まあざっとあげても、これくらいはチームランチに行く効用はあります。
所詮は当初半年くらいで、あとは自分の色を出して、行ったり、行かなかったり、を、混ぜていって自分なりのスタイルを築けばいいので、それほど大変なこととは思いません。
さて、ランチといっても一時間あります。ご飯を食べてもまだ20分程度残っていることもあるでしょう。
この時間は、英語の勉強をするか、寝ましょう。
英語の勉強は隙間時間にやると、苦痛を感じにくいので、ルーチンとして確立すると、いつの間にか英語の実力が上がっているのでおすすめです。
あとは、寝不足の時は、思い切って昼寝すると良いでしょう。前の日四時間半睡眠くらいでも、20分くらい寝ると8割くらいは回復します。
そのためには、アイマスクは必須なのですが、これも職場によっては装着するのを好まれないケースがあるようなので、その場合は机に突っ伏してねるか、会議室を確保してそこでこっそり寝てください。
というわけで、ランチタイムはこの辺です。次は午後ですね。