1. TOP
  2. 社会人ノウハウ
  3. 外見・服装・みだしなみ
  4. ビジネスバッグ VS リュック

ビジネスバッグ VS リュック

geralt / Pixabay

ブリーフケース=本場、一流?

今回は、ビジネスマンが出社時に持つバッグ、について論じます。

伝統的日本企業で働いていると、とにかく服装、身だしなみには口うるさく言われます。

明示するまでもありませんが、改めて列挙してみます。

  • スーツ上下
  • 薄くて長いビジネス靴下
  • 華美でない革靴
  • ワイシャツ
  • ネクタイ
  • ブリーフケース(ビジネスバッグ)
  • 清潔な髪型

このうち、昨今はクールビズもありますし、ネクタイ、スーツ、ワイシャツあたりは、規律が緩和してきて、夏はつけなくて良い、着なくて良い、会社も増えてきました。

しかし、僕は当初から上記のリストに入っていることに疑問を持っているアイテムがあります。

それは、ブリーフケースです。

必ずしも持ちやすさも、バッグとしてのキャパシティも、優れているわけではないのに、「スーツには当然ブリーフケースでしょ」とばかりに、持つことを強要されます。

例えば、今でも新人が1日目からリュックで会社にくると奇異の目で見られるでしょうし、上司や先輩から「悪目立ちするなよ」などと小言を言われることも少なくないはずです。

それほどまでに、当然のアイテムと化している。

僕もこれまで上記のようなバッグを持っていたのですが、正直、多くの不満を抱えていました。

まず、片手でしか持てないので、腕が頗る疲れますし、バランスも良くない。体全体で支えるリュックの方が、疲れません。

また、外装も硬い皮やナイロンであることが多く重いし、思ったより多くのものが収納できません。ペットボトルを入れるのも一苦労だし、折り畳み傘も入りづらい。その点、リュックは軽い割に、その形状からしてより多くのものを効率的に収納することができます。

強いていうなら、見慣れてない人から見るとカジュアルに見える、ということでしょうか。

その意味で、お客さんを相手にしている営業職の方からして見ると、これは致命的なのかもしれません。

しかし、多くの内勤職、オフィスワーカーについて言えば、家から職場まで必要なものを持ち運ぶためのツールでしかなく、一旦職場に入れば、それを身につけて四六時中歩き回るわけでもない。要は、リュックじゃダメである理由がないわけです。

職場規律の維持、とかいうフワッとした言葉で、これを律する根拠として使う人がいますが、ブリーフケースを持ってくることが職場規律に一体どのように繋がるのか明確に説明できないのであれば、それは正当な根拠にはなりません。

逆にブリーフケース如きに職場規律が左右されているとしたら、その方が組織として大問題でしょう。

通勤・帰宅時にしか披露しないアイテムが職場規律の維持に寄与しているとはどうしても考えられない。

他のブリーフケース推しの方の意見として、

「金融業界で働く以上、見た目のフォーマルさにこだわるのは当たり前のこと。本場の金融街であるロンドンのシティ、ニューヨークのウォール・ストリートにいけば、ブリーフケースを持っていない人間などいない。本場でさえそうなのだから、我々もそうすべきだ。」

というようなことも、僕は何度か言われたことがあります。

なるほど、それは一理あります。何せ本場の一流の人間がそうしているわけですから、一流以下である日本の金融街が、一流を目指すためには、格好から真似るというのは、ありといえばあり。

むしろ、型から入って、その後自分たちが一流となり追いついてから、スタンダードを作っていく、という大きな戦略の中では、見た目から真似ることは決して悪手ではありません。

OK、わかった、そういう長期的なビューでブリーフケース携行が励行されているのであれば、それは仕方のないことだろう、我慢しよう、と僕は前述のとおりブリーフケースに不満を持ち釈然としない思いを抱きながらも10年間思考停止をしていました。

それから今、仕事上、海外出張する機会にも何度か恵まれ、先のえらい人が言った本場の金融街を訪れることも出て来ました。

そこで見た「真実」について以下詳述します。

本場の金融街におけるビジネスマンの通勤姿

これは少し前のことですが、英国出張が決まった時、僕は小躍りしました。

昔、偉い人が僕に言った「本場の金融街」、「一流のビジネス街」に行く日がようやくきた、と。

そこでは、真夏にも関わらずネクタイを締めスーツを着て、ブリーフケースを片手に颯爽と歩くビジネスマンがひしめいていることだろうと。

僕が10年間信じてきた一流がそこにはあるはずだ、これで自分もリアリティをもって若い人にブリーフケースを持つことの正当性をアピールできるし、彼らもそれなら仕方ないと納得するに違いない、と。

通勤途中、あるいは帰り際じゃないと意味がないけど、仕事の関係で帰り際のビジネスマンの姿をキャッチすることができないため、早朝に起きて、自分の仕事が始まる前に、シティの金融街のど真ん中に繰り出し、英国中銀が鎮座する近くの地下鉄の駅出口で待ち構えました。

そして、そこで、撮った風景が以下の通りです。

ふむふむ、スーツ、シャツ、革靴、このあたりは当然だよな、でも、、、リュック半分くらいいるじゃん。。。これはなんかの間違いに違いない。。少し違う地点に移動しよう。

やっぱりリュックじゃん。。

新入社員、並びに、若手社員の皆さん、これからはおじさんや先輩に、「本場では〜〜」と言われて、ブリーフケースの正当性を説かれた際は、以下のように切り替えしましょう。

「世界の中で、最もフォーマルと言われる本場の金融街シティのど真ん中ですら半分以上のビジネスマンがリュックで通勤しており、今やそれが主流です。むしろ本場・一流に合わせる、型から入る、という観点では、ブリーフケースではなくリュックにすべきです。僕たちも本場・一流に倣いましょう。」